事務所通信 2003年5月号 Vol.10

改正雇用保険法のあらまし(5月1日施行)

給与と負担の見直し、保険料引き上げは2年後

① 基本手当の給付率、上限・下限の変更

給付率が賃金日額の80~50%(離職時60歳以上65歳未満の場合45%)に引き下げられました。基本手当の上限は8,040円(45歳以上60歳未満の場合)、下限は1,712円になりました。

② 基本手当の所定給付日数の変更

被保険者区分にかかわらず同一の給付日数が適用されます。一般の受給資格者は離職時の年齢と被保険者期間に応じ90~150日、特定受給資格者は90~330日とされました。一般被保険者で増加するのは被保険者期間10年以上の35歳以上45歳未満の層でこれ以外は減少又は据え置きです。短時間被保険者は多くの層で給付日数が増加しました。

③ 高年齢雇用継続給付の給付率等の変更

支給要件の賃金低下率は15%超が25%超に、給付率は25%が15%になりました。

その他詳細は、以下でもご覧いただけます。

http://www.mhlw.go.jp/topics/2003/04/tp0425-1.html

『経営はロマンだ!』小倉昌男/著者 日本経済新聞社/発行所600円+税

新着図書案内

 日本経済新聞紙上に連載された「私の履歴書」が1冊の本になりました。大和運輸(現・ヤマト運輸)の創業者の二男として生まれ、現在はヤマト福祉財団の理事長として障害者福祉の世界で活躍している著者こそ「行政に楯突く男」と言われている“クロネコヤマトの宅急便”の生みの親です。その宅急便も社運を賭けて営業を開始した初日の取扱個数は、わずか11個だったそうです。その他「肺結核と恋人との別れ」「クロネコマーク誕生秘話」「三越との決別」「橋本龍太郎運輸相を提訴」等々、興味深い話がいっぱいです。座右の銘は「真心と思いやり」という著者をとても純粋な人だと感じました。巻頭の『私の「志」』という文章にいたく感動しましたので、以下に抜粋します。どうぞお読みください。『目的が決まる。目標が掲げられる。実現するための方法を考える。経営とは考えることである。でも考えても分からないことがある。そのときはやってみる。やってみれば分かることが多い。そうして試行錯誤しながら前進する。やれば分かる―私が経営者として体得したことの一つである。経営はロマンである。だから経営は楽しい。目標を決め方法を考え、実行する。この間の緊張感は堪らない。(以下省略)』                                           (うさっ娘)

うちの所長物語

お父さん、お見事!

 前回は、うちの所長の特技は忘れ物?という話でしたが、今回は正真正銘の特技です。それはりんごの皮むきです。小学4年生の時からりんごの皮をむき始めて42年。うちの所長は信州リンゴに育てられてスクスクと大きくなりました。いつもお腹を空かせていた中学時代は、朝の登校途中にりんごを雪の中に隠しておいて、夕方それを掘り出してかじりながら帰ったそうです。(ひぇ~、寒そう!)そんな所長は、事務所でりんごを食べるとなると黙って人に任せておけません。自分で皮をむき始めます。キレの悪いナイフもなんのその、それはそれは見事に最後までりんごの皮は1本につながっています。素晴らしい!!以前は「お父さん、凄いね」と子どもたちが尊敬してくれたそうです。それが最近相手にしてくれないからといって、事務所の中で「オーイ、リンゴむいたゾ~。」と言って、1本につながったりんごの皮をわざわざ見せにくるのは止めてください。その度に「スゴイ!」と言うこちらの身にもなってください。もう、大人なんだから。よろしくお願いします。                                (うさこ)

3ヵ月のお試し期間に助成金つきます!!

試行雇用奨励金

 ハローワークから以下の対象求職者の職業紹介を受けた求人事業所が、原則3ヵ月間試行的に雇用した場合、試行雇用奨励金として対象労働者1人につき1ヵ月当たり5万円(賃金が10万円未満の場合は、月額給与の2分の1相当)が支給される制度です。対象求職者とは、①若年求職者(30歳未満)②障害者 ③中高年齢者(45歳以上65歳未満)④母子家庭の母 ⑤日雇労働者・ホームレス等です。

企業にとって、3ヵ月のトライアル雇用期間は人材を見極める好機となります。求人をお考えでしたら是非ご相談ください。

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